❉ゲシュタルトの祈り❉

わたしはわたし

母親との確執

私には一つ違いの妹がいる

 

仲は良いほうだと思う

 

離れていた時もよく電話やLineで連絡しあっていた

 

母親は私より妹のほうが昔から可愛いようだった

 

私は幼心に(妹のほうが可愛いんだな)と思っていた

 

だから、18歳で一人暮らしを始めてから離婚するまで実家に帰るのは年に数回

 

コロナになってからはほとんど帰っていなかった

 

実家に帰ると言うよりは妹の家に行っていた

 

その母親とまた暮らすことに私は少し不安があった

 

『いつか、ぶつかるんじゃないか』

 

それは昨日やってきた

 

父親と老夫婦二人で暮らしているところに

 

私が息子を津連れて帰ってきて最初は良かったが

 

だんだんと口うるさくなってきた

 

息子は訓練校に通いながら失業保険を貰う予定

 

私は傷病手当でお金を貰っているが

 

母親はことあるごとに『節約』『節電』を言い出していた

 

もちろん、実家とはいえ居候の身

 

おとなしく従っていたが

 

小さなことの積み重ねと言うか、ちりも積もれば山となると言うか

 

私の中でぐるぐると色んな思いが交錯していた

 

そんなある日

 

『今まであなたには何にもしてあげてなかったから、これぐらい大丈夫』

 

そう言っていたのに

 

『妹は本家を継いでいるが、あなたは嫁に行った身だから、それを頭にいれておいてちょうだいね』

 

私は全身に怒りを覚えた

 

やはり妹と私は違うのだと・・・

 

その日から私はなるべくお金を出すようにしてきた

 

自分のお小遣いも月1万と決めて好きなことをしながら

 

自分なりに節約してきた

 

それが昨日妹と出かける前にお金のことを言われたのだ

 

『あんまり無駄遣いしないでね』と

 

私は今まで我慢してきたことをぶちまけてしまった

 

あんたは母親じゃないと、今まで言われたことを言い返した

 

心が不安定な私に母親はさらに『あんたの妄想でしょ、そんなこと言うわけない』と

 

追い打ちまでかけられた

 

私の怒りは頂点に達し泣きながら母親に言いたいことを言った

 

結果、母親は妹の家に家出する

 

息子にも話はした

 

息子も同じ気持ちを味わっていたことに少し安心した

 

私には味方がいる

 

母親は父親のお世話をするのに朝早くから帰ってきていたが

 

私とは一言も口をきいていない

 

しばらく、私も話すのをやめようと思う

 

まだ、怒りがおさまってないからだ

 

妹や父親は二人とも少し離れて頭を冷やしたほうがいいと言っていた

 

私もそう思う

 

さいころから思っていたことだからしばらく時間が必要だと思う

 

実家を出るにも失業中の私に家を借りるお金も権利もない

 

一緒に仲良くとはいかないが、このままだんまりを決め込もうと思う